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by chick_pea
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パリ猫町
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先月だったか荒木経惟の「天才アラーキー 写真ノ方法」という本を読んで思い出したのが、4年前に遊びに行ったパリで出会った猫たち。
上の写真はそのとき撮った一枚です。今でこそ一応構図を考えながら写真を撮ろうとするけれど、当時はほんとに適当。その割には結構イイよな、と気に入っている写真。

東京下町生まれのアラーキーにとってパリは世界の下町なんだそう。と、書いてあった後に仕事で行ったナポリの方がもっと下町かも〜っ、と本人は述べているが。谷中や根津、四谷の荒木町や神楽坂といった坂のある街を歩くと、彼はご機嫌になっちゃうらしい。
そういえば、私がパリに滞在したたった二泊三日、少なくとも私が歩いた場所には、階段や坂が多かった気がします。パリで会った猫は上の写真の家猫と、墓地に住み着くのら猫たちだけなのだけど。
でも、下町、坂、そして路地を歩くとき、私はいつも猫の存在を期待してしまう。

ところで先日、smiledsweetlyさんのところで谷中銀座の写真を見ました。そこには日本の下町の猫たちがワラワラと。
上述した本の注釈で、アラーキーの別の本「東京猫町」が少し触れられています。彼はこの本で「猫が消えちゃったら、東京は廃墟になっちゃうんだろうニャア」と後書きに書き出しているらしい。猫が苦手な人には申し訳ないけれど、私もほんとそうだよニャアと思う。



泊まったパリのホテルのすぐ近くには、墓地がありました。通りがけにふらりと立ち寄ったその場所。実はその短い滞在中、このモンマルトル墓地で結構な時間を割くことになります。
きっかけは「そういえば、ドアーズのジム・モリソンのお墓があるのがこの墓地かも。せっかくだから見たい」という夫の突然の希望でした。じゃあ、お散歩がてらに探してみましょうということで、墓地徘徊が始まったと。

しかしながら、歩いてみるとその墓地、本当に広い。そして、とても楽しいものでした。だって、のら猫がたくさんいるんだもの。低い木を見上げたら、猫が数匹我々を見下ろしていたりして。お手製猫箱があったし、誰かが定期的に餌を与えているようでした。
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途中、ベンチに座ってひなたぼっこをしているようなおじいさんと目が合った。すると、彼は向こうを指差してフランスの文豪の名を口ずさむ。記憶が定かではないけれど、たぶんそれは「アレキサンドル・デュマ」だったか。どうやらその方向に彼のお墓があるようで。そのおじいさん、墓地を訪れる人には余計なお節介で、いつもそうやって教えてあげているのかもしれない。
とりあえずせっかくの好意は受け取らないとというわけで、予定外の墓参り。それは立派なお墓でした。
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結局最初の二日間、ホテルの行き来のたびに寄っていたのだけど、肝心のお墓は見つからず。ジム・モリソンのそれは別の所にあるのかもと夫はようやく考え始め、調べてみたらその通り。最終日に別行動をとったとき、夫は正しい方の墓地へ行って満足したようでした。
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あののら猫たちは我々に近づこうともしなかったけれど逃げることもしなかった。人間の墓場が彼らにとってはなかなかの安住の地だなんて。
猫生も人生もそんなものなのさ、とモンマルトルの猫たちは言ったとか言わなかったとか・・・
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by chick_pea | 2006-12-21 22:12
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