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by chick_pea
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バプチャのお菓子
Nut Shaped Baking Moulds

ポーランドに住む以前、夫の実家を訪れるとよく義母が作ってくれていたナッツという名のお菓子。タルト型に生地を敷く要領で、小さなナッツ型に生地を薄く伸ばしながら貼り付けていき、それをオーブンで焼いてナッツの殻半分を作る。そして、中に甘い具を入れて2個の殻を合わせると、クルミ大のころんとしたお菓子が出来上がります。

私はこれが好きで義母が作り方を教えてくれたのは、もう10年以上前のこと。その時にもらった手触りの良い小さな型たち。これが義母の形見となってしまってから、7ヶ月がたとうとしています。





今から1年ちょっと前、ボヨが天国へ旅だった時、”人は二度死ぬ”という言葉を初めて知りました。一度目は肉体が死ぬとき。そして二度目はその人のことを覚えている人が皆死ぬ時。これは人間だけじゃなく動物にも当てはまるんじゃないかと言ってくれた友人からのいたわりの言葉。ボヨが我々家族の記憶の中で生き続けるんだと思うことは、私にとって気持の支えとなりました。

再びその言葉を思い出すこととなったのは、その半年後、義母が亡くなった時。我々がポーランドに移り住んだその翌月、誰もが想像していなかったであろう闘病生活に入り、まだ60代前半という若さで帰らぬ人となりました。
いつも元気で明るくおしゃべりが大好きだった義母。でも、私の娘にとっては”病院にいるバプチャ(ポーランド語でおばあちゃんの意味)”という印象の方が強く残っているのかもしれない。義母が倒れる前に娘が会ったのは、ほんの数回だったから。それが私には残念で悲しい。
しかしながら、ポーランドに住むことがなければ、今も娘の話す会話の中にバプチャが出てくることはそうなかったのではないかと思う。短くても一緒に過ごせた時間は、我々家族にとって貴重であり、深く心に残るものです。

実はナッツ型、一度しか使っていません。もらった当時、お菓子作りを全くしていなかった私にはこのレシピはハードルが高くて。数年前、ようやく作ったのが初めて、それきりでした。
バプチャのお菓子を娘と一緒に味わうために、そして幼い娘の心の中で義母が長生きしてくれたら・・・我が家の定番お菓子にしていかなくてはと考え始めています。
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by chick_pea | 2012-07-09 05:08
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